家を解体すると、固定資産税はどうなるのでしょうか?
意外と知らない方が多いのですが、解体によって固定資産税は大きく変わります。
今回は、家を解体した際の固定資産税の変化について、わかりやすく解説します。
1. 家を解体すると固定資産税はどうなるのか?
家を解体すると、固定資産税は主に以下の2点が変わります。
1. 土地の固定資産税が上がる
家を解体すると、土地の固定資産税が上がることになります。
これは、住宅用地などの特例措置が受けられなくなるためです。具体的には、以下のようになります。
住宅用地特例
家屋が建っている土地に対して適用される特例措置で、固定資産税の課税標準額が軽減されます。
家を解体するとこの特例措置が受けられなくなり、課税標準額が上がり、結果的に固定資産税が高くなります。
耐震偽装住宅等除外措置
耐震偽装住宅等を解体した場合に適用される特例措置で、土地の固定資産税が3年間半額になる措置です。
2024年3月31日まで適用されています。
2. 家屋の固定資産税がなくなる
家を解体すると、家屋の固定資産税はなくなります。
これは、課税対象となる家屋が存在しなくなるためです。
3. 固定資産税の具体的な上がり方は?
土地の固定資産税がどのくらい上がるかは、地域や土地の評価額によって異なります。
一般的には、1.5倍から3倍程度と言われています。
しかし、耐震偽装住宅等除外措置が適用される場合は、3年間は半額で固定資産税が課税されます。
4. 固定資産税以外にも影響はある?
家を解体すると、固定資産税以外にも以下のような影響があります。
都市計画税
土地の固定資産税と同様に、都市計画税も上がります。
相続税
相続する土地に建物があった場合、建物の評価額が相続財産に加算されます。
家を解体しておくと、相続税を抑えることができます。
印紙税
土地の名義変更を行う場合は、印紙税が必要になります。
2. 固定資産税を抑えるための対策
家を解体した後の固定資産税を抑えるためには、以下の対策が考えられます。
更地を駐車場として貸し出す
更地を駐車場として貸し出すことで、土地の収入を得ることができます。
この収入は、固定資産税の支払い充当に役立ちます。
土地を売却する
土地を売却することで、固定資産税の支払い義務をなくすことができます。
ただし、売却益に対しては所得税が課税されます。
家を建て替える
新たに家を建て替えることで、住宅用地特例の適用を受けることができます。
ただし、建築費用がかかります。
3. まとめ
家を解体すると、固定資産税は大きく変わります。
解体前に、固定資産税がどのくらい上がるのか、どのような対策があるのかをしっかりと検討しておくことが重要です。