【福山で解体をお考えの方へ】失敗しないための解体工事用語集とプロが教える注意点

福山市で大切な家屋の解体を検討されている皆さま。
初めての解体工事は、分からないことだらけで不安も大きいでしょう。
「見積書に聞き慣れない言葉が並んでいる」「業者との会話で専門用語が出てきて戸惑う」といった経験はありませんか?
解体工事は、一生にそう何度もあることではありません。
だからこそ、安心して、そして納得して工事を進めるためには、基本的な知識を持つことが非常に重要です。
この記事では、福山市での解体工事をスムーズに進めるために知っておきたい専門用語を徹底解説します。


これだけは知っておきたい!解体工事の基本用語

まずは、解体工事で頻繁に出てくる基本的な用語から見ていきましょう。

これらの言葉を知っているだけで、業者とのやり取りが格段にスムーズになります。

解体工事(かいたいこうじ)

文字通り、建物や構造物を取り壊し、撤去する一連の作業を指します。

構造(こうぞう)

建物の骨組みや使われている主要な材料の種類のことです。

木造(もくぞう)

日本の住宅に最も多い、木材を主要な骨組みとした建物です。解体費用は比較的安価な傾向にあります。

鉄骨造(てっこつぞう/S造)

工場や倉庫、オフィスビルなどに多く見られる、鉄骨を骨組みとした建物です。頑丈なため、木造よりも解体費用は高くなります。

鉄筋コンクリート造(てっきんコンクリートぞう/RC造)

鉄筋とコンクリートを組み合わせた、非常に頑丈な構造です。マンションや高層ビルに多く、解体費用は最も高額になる傾向があります。

鉄骨鉄筋コンクリート造(てっこつてっきんコンクリートぞう/SRC造)

鉄骨の周りをさらに鉄筋コンクリートで固めた、最も強固な構造です。解体には高度な技術と時間、費用がかかります。

重機(じゅうき)

建物を効率的に壊すために使う機械のこと。バックホウ(油圧ショベル)やブレーカーなどが代表的です。

人力解体(じんりきかいたい)

重機が入れない狭い場所や、周囲への影響を最小限にしたい場合に、人の手で解体作業を進める方法です。重機解体に比べ、時間と費用がかかる場合があります。

養生(ようじょう)

解体工事中に発生する騒音、振動、粉塵などが近隣に及ぼす影響を最小限にするため、工事現場をシートやパネルなどで覆う作業です。近隣トラブルを防ぐために非常に重要です。

分別解体(ぶんべつかいたい)

解体時に出る木くず、コンクリート塊、金属くずなどを、種類ごとに分けながら解体を進めることです。これにより、リサイクルを促進し、廃棄物処理費用を抑えることができます。

見積書でよく見る費用に関する用語を徹底解説!

解体工事で最も気になるのが費用でしょう。
見積書には様々な項目が並びますが、それぞれの意味を理解することで、適正な価格かどうかを判断できるようになります。

見積もり(みつもり)

解体工事にかかる費用を算出し、業者から提示される金額のことです。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

総額(そうがく)

解体工事にかかる費用の合計額。最終的に支払う金額です。

本体工事費(ほんたいこうじひ)

建物そのものの解体にかかる費用です。建物の構造や坪数によって大きく変動します。

付帯工事費(ふたいこうじひ)

建物本体以外の構造物(カーポート、庭木、ブロック塀、物置、地下室など)の解体・撤去にかかる費用です。見積もりから漏れていないか、事前に確認しましょう。

仮設工事費(かせつこうじひ)

工事期間中だけ設置される設備(養生シート、足場、仮設トイレ、仮設水道・電気など)の設置と撤去にかかる費用です。安全確保や近隣への配慮のために必須の費用です。

処分費(しょぶんひ)

解体で発生した廃棄物を適切に処理・処分する費用です。廃棄物の種類(木材、コンクリート、金属など)や量によって費用が異なります。

諸経費(しょけいひ)

現場管理費、事務手数料、損害保険料など、直接的な工事費以外にかかる費用です。見積もりの内訳に明記されているか確認しましょう。

残置物(ざんちぶつ)

建物内に残された家具、家電、不用品など、解体前に撤去されなかった物のことです。これらの処分は原則として別途費用がかかるため、できる限り事前にご自身で処分しておくことをお勧めします。

マニフェスト(産業廃棄物管理票)

産業廃棄物が適切に処理されたかを証明する書類です。不法投棄を防ぐためのもので、業者から必ず発行してもらい、保管しておきましょう。


見落としがちな重要事項!法令・手続きに関する用語

解体工事は、ただ建物を壊すだけではありません。
法律に基づいた手続きや、解体後に必要となる手続きがあります。
これらを怠ると、トラブルや罰則の対象となる可能性もあるため、しっかりと理解しておきましょう。

建設リサイクル法(けんせつリサイクルほう)

特定の建設資材(コンクリート、アスファルト・コンクリート、木材など)を使った建物を解体する際に、これらの資材を分別し、リサイクルすることを義務付けた法律です。業者はこの法律に基づき、分別解体計画を作成します。

建築物除却届(けんちくぶつじょきゃくとどけ)

延べ床面積が80m²を超える建物を解体する場合、工事着手前に都道府県知事(または市町村長)への提出が義務付けられている書類です。福山市の場合も該当しますので、解体業者が代行してくれるか確認しましょう。

滅失登記(めっしつとうき)

建物を解体した後、その建物がなくなったことを法的に登録する手続きです。解体後1ヶ月以内に、法務局で申請する必要があります。この手続きを行わないと、固定資産税が課され続けたり、土地の売却ができないなどの問題が発生します。

事前調査(じぜんちょうさ)

解体工事を行う前に、建物の構造、周辺環境、そして最も重要なアスベストの有無などを調査することです。

特に注意が必要な「アスベスト」関連用語

解体工事において、特に注意が必要なのがアスベスト(石綿)の存在です。
人体に有害な物質であり、適切な処理が義務付けられています。

アスベスト(石綿)

過去に建材として広く使われていた天然鉱物で、吸い込むと健康被害を引き起こす有害物質です。

アスベスト調査費(アスベストちょうさひ)

解体工事前に、建物にアスベストが含まれているかを専門機関が調査する費用です。2022年4月1日より、延べ床面積80m²以上の建築物の解体工事では、アスベスト含有建材の有無にかかわらず、事前調査と報告が義務化されました。福山市でも同様です。

アスベスト除去費用(アスベストじょきょひよう)

アスベストが検出された場合、それを安全に除去するための費用です。専門知識と設備が必要なため、高額になる傾向があります。この費用は見積もりに含まれていない場合があるので、必ず確認しましょう。

福山市で安心して解体業者を選ぶためのポイント

ここまで専門用語を解説してきましたが、やはり最も重要なのは、信頼できる解体業者を見つけることです。
福山市内で優良な業者を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。

その
建設業許可または解体工事業登録の有無

これは必須条件です。不法投棄などを防ぐためにも、必ず確認しましょう。

その
見積書の内訳が明確か

本体工事費、付帯工事費、処分費、諸経費など、項目が細かく記載され、不明瞭な点が無いか確認してください。一式表記ばかりの業者は要注意です。

その
アスベスト調査・除去に対応しているか

アスベスト関連の法規制は年々厳しくなっています。適切な知識と実績を持つ業者を選びましょう。

その
近隣への配慮を怠らないか

養生や防音対策、工事前の近隣挨拶など、トラブル回避に積極的に取り組む業者かを確認しましょう。

その
建設リサイクル法を遵守しているか

分別解体を徹底し、マニフェストの発行をきちんと行う業者であるかを確認しましょう。

その
賠償責任保険に加入しているか

万が一の事故に備え、保険に加入している業者だと安心です。


まとめ:福山での解体は、正しい知識と情報でスムーズに!

福山市での解体工事は、単に建物を壊すだけでなく、多くの手続きや専門知識、そして何よりも安全への配慮が求められます。
この記事で解説した用語を理解し、信頼できる解体業者を選ぶことで、あなたの解体工事はきっと成功するでしょう。

不安なことや疑問に思うことがあれば、決して一人で抱え込まず、複数の解体業者に相談してみることをお勧めします。
そして、この記事が皆さまの解体工事をスムーズに進める一助となれば幸いです。

福山市内の解体業者選びで迷ったら、ぜひ上記で挙げたポイントを参考に、じっくりと検討してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次