家の解体工事には「建物を壊す」だけでなく、「出てきた廃材をどう処分するか」も大切な工程です。
実はこの“廃材処分”がきちんとされていないと、環境への悪影響だけでなく、法律的なトラブルにまで発展することも…。
この記事では、解体工事で発生する廃材の種類や、それぞれがどのように処分されていくのかをわかりやすくご紹介します。
福山市で解体を検討している方も、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
1. 解体工事ではどんな「廃材」が出るの?

家を壊すと、見た目以上にたくさんの廃材が出てきます。
特に木造住宅の場合、出てくるのは以下のようなものです。
■ 木くず(柱・梁・フローリングなど)
建物の骨組みや床・壁など、木材部分は大量の「木くず」として分類されます。
自然素材ですが、そのまま捨てることはできません。
■ コンクリートや瓦
基礎部分や外構、屋根材として使われている瓦やブロックなどは「がれき類」と呼ばれます。重くてかさばるため、分別と処理が重要です。
■ ガラス・アルミ・サッシ類
窓や建具に使われていたガラスやアルミサッシなどもすべて回収対象。割れやすく、ケガのリスクがあるため取り扱いには注意が必要です。
■ 石膏ボード・断熱材
壁の下地に使われている石膏ボードや天井の断熱材なども「産業廃棄物」に分類されます。見た目は軽くても、適切な処分が求められます。
■ 家電や家具などの残置物
解体前に片付けきれなかった家財道具が残っていることもあります。これらは通常の廃材とは別に処理が必要になります。
2. 廃材は“すべて分別”して処分される

昔は「壊した家の廃材は全部まとめて処分する」ような時代もありました。
しかし現在は建設リサイクル法により、廃材はきっちり分別して処理しなければなりません。
解体現場では、業者が以下のように分けて回収していきます。
廃材の種類 | 主な処分方法 |
---|---|
木くず | 焼却・チップ化して燃料や再生資材に |
コンクリート・瓦 | 粉砕して再生砕石や舗装材に |
ガラス・陶磁器 | 専用の処理場で粉砕・分別 |
石膏ボード | 石膏原料として再利用 or 焼却 |
金属類 | 溶かして金属素材として再利用 |
プラスチック | 焼却処分 or 原料に戻して再利用 |
この分別作業は業者にとって手間とコストがかかりますが、法律で義務付けられているため、いい加減な処理はできません。
3. 処分場までの運搬と処理方法

分別された廃材は、トラックに積み込まれ、それぞれの中間処理施設や最終処分場へ運ばれます。
- 中間処理施設では、破砕・圧縮・選別などが行われ、再利用できるものは再資源化されます。
- 再利用できない廃棄物は、最終処分場で適切に埋め立てられます。
もちろんこれらすべて、**マニフェスト(産業廃棄物管理票)**という仕組みで記録管理されています。
処分されたものが“どこで・どのように”処理されたかを追跡できるため、不法投棄などのトラブルを防止できるのです。
4. 廃材処分には費用もかかる!見積もりのポイント

廃材の種類や量によって、解体費用の中でも大きな割合を占めるのが「廃材処分費」です。
■ 処分費はどう決まるの?
処分費用は、以下の要素によって変動します。
- 建物の構造(木造・鉄骨・RC)
- 解体面積(大きいほど廃材も多い)
- 廃材の分別しやすさ
- 残置物(家具やごみ)があるかどうか
たとえば、家具やごみが大量に残っている家の場合、それだけで追加費用が発生することも。
解体前の片付けをしておくことで、処分費をグッと抑えられることがあります。
5. 廃材処分で注意したい「アスベスト」

古い建物では、**アスベスト(石綿)**が使われている可能性があります。
アスベストは吸い込むと健康被害を引き起こすため、特殊な処理が必要です。
現在では、アスベスト含有の有無を事前調査して報告することが義務化されています。
福山市でも、自治体への届け出と適切な処理が求められるので、対応できる解体業者を選ぶことが重要です。
6. 廃材の再利用で地球にもやさしく

解体=ごみの山、というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、最近は**「解体→再資源化」**の流れが進んでいます。
たとえば、
- 木くずはバイオマス燃料や敷材に
- コンクリートが再生砕石に
- 金属は新たな鉄製品に生まれ変わる
など、廃材の多くがリサイクルされて新しい役目を担っています。
環境保全の面でも、正しく処理された解体工事は社会貢献につながるのです。
7. まとめ:廃材処分は「信頼できる業者選び」がカギ

解体工事の廃材処分は、単に「捨てる」だけではありません。
法律に沿った分別・運搬・処理を行うためには、専門知識と経験のある解体業者の力が必要不可欠です。
とくに福山市のように地域の条例や処分場事情があるエリアでは、地元に精通した業者に依頼することで、スムーズかつ安心な解体が実現します。
「解体後の廃材ってどうなるの?」という疑問も、信頼できるプロに相談することで、きっと納得のいく答えが返ってくるはずですよ。
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