放置した場合との違いや、解体したときの費用も比較してみました
「親から古い家を相続したけど、使う予定もないし、とりあえず放置してる…」
「住まないけど、思い出もあるから壊すのはちょっと…」
そんな風に、使わない“古家”をどう扱えばいいか迷っている方は、実はとても多いです。
特に福山市のように、実家を残して子世代が市外へ出ている地域では、空き家問題が深刻化しています。
「そのまま放置すればお金はかからないし、今は急がなくても…」と考える方も多いのですが、実は古家を放置することにも、意外とコストがかかるということをご存じでしょうか?
この記事では、古家を維持する場合と、放置する場合、そして思い切って解体する場合の費用面の違いについて、分かりやすく解説します。
1. 古家を「維持」するにはどれくらいお金がかかるの?

まずは、「まだ家が建っている状態で、ちゃんと管理する」場合の費用から見てみましょう。
古家といっても、住むわけではないので最低限の維持費に抑える方が多いですが、それでも年間で10万~30万円程度かかるのが一般的です。
■維持にかかる主な費用
費用項目 | 年間の目安費用 | 内容 |
---|---|---|
固定資産税・都市計画税 | 5万円〜20万円前後 | 土地と建物の評価額による |
光熱費(最低限) | 数千円〜数万円 | 冬季の換気や通電管理など |
草刈り・清掃 | 年間2万円〜10万円 | 自分でやる場合は0円も可 |
修繕・メンテナンス | 年間1万円〜数十万円 | 雨漏り・外壁・屋根など |
防犯対策 | 数千円〜 | 鍵交換・カメラ設置など |
※上記はあくまで目安です。地域や建物の状態により大きく変わります。
特に雨漏りやシロアリ被害が発生した場合は、一気に費用がかさむので、維持するつもりなら定期点検は欠かせません。
2. 古家を「放置」した場合、どうなる?

「じゃあ何もしなければお金はかからないのでは?」
…と思いたくなりますが、実際にはそう簡単ではありません。
■放置にもリスクとコストがつきもの
リスク内容 | 解説 |
---|---|
雑草・ゴミ放置 | 草が伸び放題になり、害虫や害獣のすみかに。ゴミの不法投棄も起きやすいです。 |
倒壊の危険 | 雨漏りや劣化が進み、地震や台風で倒壊する恐れも。 |
ご近所トラブル | 「見た目が悪い」「迷惑」といった苦情につながることも。 |
行政からの勧告 | 「特定空き家」に認定されると、修繕・撤去の命令や罰金の可能性も。 |
火災・不法侵入 | 放火やホームレスの不法侵入などの危険性もゼロではありません。 |
これらのリスクに対して、後から「強制撤去」や「損害賠償」になるケースもあり、結果的に高くつくことも。
また、建物がある限り固定資産税は毎年発生します。
手間もお金もかけずに…と思っていたら、じわじわと損をしていることもあるのです。
3. 「解体」した場合の費用感は?

維持も放置も何かと大変…となれば、思い切って解体してしまうというのも、ひとつの選択肢です。
では、実際に家を解体すると、どのくらい費用がかかるのでしょうか?
■木造住宅(30坪前後)の解体費用の目安
費用項目 | 金額の目安 |
---|---|
解体本体工事費 | 100万円〜150万円前後 |
廃材処分費 | 見積もりに含まれることが多い |
アスベスト処理 | 追加で数十万円かかる場合も |
ブロック塀・庭の撤去 | 5〜20万円程度(ある場合) |
地中障害物除去 | 稀に数万円〜十数万円かかる場合あり |
※福山市内での一般的な例。広さ・構造・立地条件などによって異なります。
現在は**「木造なら坪3〜5万円前後」が解体費の相場**となっています。
30坪の家であれば、約100〜150万円前後が目安と考えてよいでしょう。
4. 維持・放置・解体のコスト比較まとめ

ここまでを比較しやすく表にまとめてみましょう。
方法 | 初期費用 | 年間費用の目安 | 主なリスク・デメリット |
---|---|---|---|
維持管理 | 低い | 10〜30万円程度 | 手間がかかる、修繕負担も |
放置 | なし | 5〜20万円(税金など) | 劣化、倒壊、ご近所トラブルなど |
解体 | 約100〜150万円 | 税金は上がる(※) | 初期費用が大きい、思い出が消える |
※建物を解体すると、土地の固定資産税が最大6倍程度になることがあります。
ですが、解体すれば建物の維持や修繕コストはゼロになり、
空き地として売却したり、活用したりといった次のステップが踏みやすくなります。
5. こんなときは「解体」を前向きに検討しよう

「そろそろこの家、どうしようかな…」と感じたとき、以下に当てはまる場合は、前向きに解体を考えるタイミングかもしれません。
- 建物の築年数が40年以上
- 今後住む予定がまったくない
- 老朽化が進んで修繕費がかさむ
- 雨漏りやシロアリの心配がある
- ご近所から草木・外観について指摘された
- 売却しようと思っている(更地にした方が売れやすい)
一度プロに相談し、建物の状態や費用感を知っておくだけでも大きな安心につながります。
まとめ:古家は“放置”が一番コスト高?まずは行動を

古家の維持には、意外とお金がかかります。
そして、何もしない=放置、という選択が、実は一番リスクもコストも高くつく可能性があるのです。
「解体=壊す=もったいない」と思いがちですが、
本当に大切なのは、家の未来をきちんと考えて行動すること。
✅ この記事のポイント
- 古家を維持すると、年10〜30万円の管理費がかかる
- 放置すれば、トラブルや行政指導のリスクも
- 解体には100〜150万円前後の費用がかかるが、その後の活用がしやすい
- 状況に合わせた判断が、結果的に一番ムダが少ない
もし「うちはどうかな?」と感じたら、一度、無料の見積もりや現地調査だけでも受けてみることをおすすめします。
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