福山市で建物の解体をお考えの皆さま、こんにちは！
解体工事は、新しいスタートを切るための大切な一歩です。
しかし、「見積もりよりずっと高くなった…」という想定外の追加費用のニュースを聞くと、不安になりますよね。
特に、解体工事で最も予期せぬ出費の原因となるのが、「地中埋設物」と「アスベスト」といった、目に見えないリスクです。
この記事では、福山で解体を考えている皆さまが安心して工事を進められるよう、この追加費用が発生する二大ケースについて解説します。
- 「なんで追加費用が発生するの？」
- 「費用はどれくらいかかるの？」
- 「どうすればリスクを減らせるの？」
といった疑問に全てお答えします。
この記事を読んで、「聞いてない！」という事態を避け、スムーズで納得のいく解体工事を実現しましょう！
1. 解体工事で「想定外の出費」が発生するカラクリ
解体工事の見積もりは、基本的に地上にある建物の構造や大きさ、使われている材料などから算出されます。
しかし、建物が壊され、地面を掘り進めた時に初めて姿を現す地下の「隠された厄介者」によって、計画外の作業が必要になり、追加費用が発生してしまうのです。
この「隠された厄介者」こそが、地中埋設物と、一部の建物に潜むアスベストです。
どちらも、安全や法律のルールに沿って、特別な方法で撤去・処理しなければならないため、時間も手間も費用もかかってしまうのです。
2. 見えない出費の代表格：地中埋設物（地中障害物）のリスク
福山市内でも、特に古い住宅地や元工場・倉庫の跡地などで解体を行う際によく問題になるのが、「地中埋設物」です。これは、その名の通り地面の下に埋まっている人工物のことで、「地中障害物」とも呼ばれます。
地中埋設物って、どんなものがあるの？
私たちが想像する以上に、色々なものが地面の下に眠っている可能性があります。
- 昔の基礎の残骸: 以前建っていた古い建物のコンクリートの基礎や、大きな石などが、撤去されずにそのまま残っているケース。
- 浄化槽・貯水槽の残骸: 昔使われていたコンクリート製の浄化槽や、灯油タンク、井戸などが、埋められたままになっているケース。
- 産業廃棄物: 前の所有者が不法に投棄したゴミや、建設ガラ（工事で出たコンクリートや木材の破片）が大量に埋められているケース。特に工場跡地などでは、予期せぬ大きな産業廃棄物が出てくることがあります。
- 古い配管: 今は使われていない上下水道やガスの古い配管。
これらの埋設物は、解体機で掘り起こしてから、分別し、適切な処分場へ運んで処理する必要があります。
地中埋設物の撤去にかかる費用はどれくらい？
費用は、出てきたものの種類、量、そして深さによって大きく変動します。
- 小規模な埋設物（古い配管、小さなコンクリート塊など）：数十万円程度
- 中規模な埋設物（撤去し忘れた浄化槽、大型の基礎など）：数十万〜100万円程度
- 大規模な埋設物（地下タンク、大量の廃棄物など）：100万円以上の高額になることもあります。
福山の解体業者との契約によっては、「地中埋設物の撤去費用は施主（建物の所有者）の負担」と定められていることがほとんどです。そのため、見積もり段階でこのリスクを理解しておくことが非常に重要です。
地中埋設物のリスクを減らすための対策
1. 過去の情報を徹底的に調べる
可能であれば、以前その土地に何が建っていたか、いつ頃の建物かといった情報を、福山市役所や法務局で古い図面などから調べてみましょう。
- 図面で浄化槽や古い井戸の位置が分かれば、事前に業者に伝えられます。
- 工場や特殊な施設があった場所は、特に念入りな調査が必要です。
2. 契約前に「地盤調査」の有無を確認する
解体前には、地盤調査（ボーリング調査など）を行うケースがあります。この調査で、地中に不自然な硬いものや空洞がないかがある程度把握できることがあります。
3. 業者との取り決めを明確にする
見積書や契約書に、「地中埋設物が発見された場合の費用負担の取り決め」が明確に記載されているかを必ずチェックしてください。優良な業者は、この点について事前に丁寧に説明してくれます。
3. 健康被害と法律で縛られる：アスベスト（石綿）のリスク
もう一つ、追加費用が発生する大きな原因が「アスベスト（石綿）」です。アスベストは、かつて耐火性や断熱性に非常に優れていたため、1970年代から2000年代初頭に建てられた多くの建物に使われていました。
しかし、その繊維を吸い込むと健康に重大な被害を及ぼすことが判明し、現在では使用が禁止されています。
アスベストのリスクが「追加費用」になる理由
アスベストが使われている建物を解体する場合、通常の解体作業とは違い、作業員の安全確保と、飛散防止のための厳重な対策が法律で義務付けられています。
- 専門の調査が必要: まず、建材にアスベストが含まれているかを専門家による**事前調査（分析）**で確認しなければなりません。
- 特別な養生（ようじょう）: 飛散を防ぐため、建物を隔離するなどの特別な囲い（養生）が必要です。
- 専門の工法: 資格を持った作業員が、専用の機械と特別な工法で慎重に撤去します。
- 厳重な処分: 撤去したアスベストは、法律で定められた特別な処分場でしか処理できません。
これらの手間と専門性、そして処分費用の高さが、追加費用として上乗せされる主な理由です。
アスベスト調査・撤去にかかる費用はどれくらい？
建物の大きさや、アスベストがどのくらい使われているか（使用面積・体積）によって大きく変わります。
1. 事前調査（アスベスト分析）
解体を行う全ての建物で義務化されています。
- 費用: 建物に使われている材料の数や種類にもよりますが、数万円〜十数万円程度かかる場合があります。（福山の業者が提携する分析機関に依頼することが多いです。）
2. 除去工事費
アスベストが見つかった場合、その種類（飛散しやすいレベルかどうか）と使用箇所によって費用が変わります。
- 例: 建物の外壁や屋根に使われている比較的飛散しにくい建材でも、撤去に数十万円〜数百万円かかることもあります。
アスベストのリスクを減らすための対策
1. 建築時期を確認する
2006年（平成18年）9月1日以降に建てられた建物には、原則としてアスベストは使われていません。これより古い建物は、特に事前調査が必須だと考えておきましょう。
2. 事前調査結果は必ず書面で確認
業者から出されたアスベスト事前調査の結果は、必ず書面で受け取り、本当に専門機関で分析されたものかを確認しましょう。この調査は法律で義務なので、「うちは大丈夫」と調査を省くような業者は避けるべきです。
3. 補助金制度の確認
福山市や広島県では、アスベストの調査や除去に対して、補助金制度を設けている場合があります。解体業者や市役所に問い合わせて、利用できる補助金がないか確認してみましょう。自己負担額を大きく減らせるチャンスがあります。
4. 福山で「想定外の追加費用」を避けるための最終チェックリスト
解体工事で追加費用を最小限に抑え、安心して新しいスタートを切るために、福山市内での実績が豊富な優良な解体業者を選ぶことが何よりも重要です。
業者選びで確認すべき重要ポイント
- 契約書・見積書に「地中埋設物」の取り決めが記載されているか
- 発見された場合、誰が費用を負担するのか、事前にどれくらいの費用が発生しそうか（概算）について、明確な説明があるか確認しましょう。
- アスベストの「事前調査」を義務として見積もりに含めているか
- 古い建物の解体なのに「調査費用」がない業者は要注意です。法律を遵守しない業者は、後で思わぬトラブルになる可能性があります。
- 追加費用発生時の「連絡・相談のルール」が明確か
- 地中埋設物が発見された場合、勝手に作業を進めず、必ず一度施主に連絡し、費用を提示してから作業を行うというルールを事前に確認しましょう。
- 「現場の写真」をしっかりと残してくれるか
- 「本当に埋設物が出てきたのか」「本当にアスベストが使われていたのか」を確認するために、作業中に写真や動画で記録を残してくれる業者を選びましょう。
まとめ
福山での解体工事は、地中埋設物とアスベストという二つの「見えないリスク」をどれだけ事前に想定し、対策できるかが成功の鍵となります。
「安いから」という理由だけで業者を選ぶのではなく、リスクを正直に説明し、万が一の際のルールを明確にしてくれる、信頼できるパートナーを選ぶことが、結果として最も安く、最も安心できる解体工事につながります。
この記事の情報が、皆さまの解体計画の助けになれば幸いです。
福山市で解体工事をお考えの皆さまへ
「うちの建物はアスベストが心配だけど、どう調べればいい？」「この土地は以前工場だったけど、地中埋設物が不安…」など、ご不安な点があれば、お気軽にご相談ください。
あなたの建物と土地に合わせた、具体的なリスク対策について、詳しくご説明させていただきます。
